車中泊で料理するなら換気は必要そうやけど、料理以外で何で換気が必要なんだろう?
と思ったことはありませんか?
実は、車中泊での死亡事故が毎年数件は起こっています
死亡事故の原因の1つとして、一酸化炭素中毒が挙がっています
こんな悲しい事故が起こらないでほしいと願い、車中泊を始めて3年目のぞえぱぱがこの記事を書きました
・換気が必要な理由
・おすすめの換気グッズ
この記事を読むことで、悲しい事故を自分が起こさないようになり、安全な車中泊ライフができるようになります
結論:生活臭・結露・死を防ぐために換気が必要
それでは早速見ていきましょう
【換気の必要性1】生活臭の排気のため
車中泊での換気の必要性1つ目は、生活臭を排気するためです
車中泊をすると、想像以上に車内が臭くなるからです
例えば、料理の匂いや、寝具、服の柔軟剤のにおいなどが入り混じります
ファストフードでテイクアウトした時を思い出してください
結構な匂いが車内に充満しますよね(美味しいから仕方ないけど…)
車中泊でも料理の匂いは強烈で、炒め物やカップ麺を作った時は自分では気付いていないだけで、一度外に出ると衝撃を受けます
料理や寝具の臭いをそのままにしておくと、車内に臭いがこびりついてしまいます
生活臭がこびりついた車で旅行をしたり、家族や恋人、友人を乗せるのはちょっと気が引けますよね…
なので、生活臭を排気するために換気が必要なのです
【換気の必要性2】結露対策
車中泊での換気の必要性2つ目は、結露対策のためです
なぜなら、結露によって車内が錆びたり、荷物や目隠しに使っているものが濡れてしまうからです
例えば、バンの車に乗っている方の内装は、鉄部分が多く見られます
(ワゴン車は「バン」と「ワゴン」の2種類があります)
結露によって鉄部分が錆びてしまうと、車へのダメージにもなりますし、精神的にもダメージを受けますよね…
窓際に置いてある服や荷物が濡れるのも嫌です
だから、換気をして結露対策をすることが大事になってきます
そもそも結露ってどうして起こるの?
ざっくり説明すると、空気の温度が高いところから低いところになると空気中の水蒸気がキャパオーバーになって水滴となり、水滴が物について結露になります
空気中の水蒸気の量(湿度)は、含むことができる量が決まっています
温度が高いと多く水蒸気を含めるし、温度が低いと水蒸気の含める量は少なくなります
だから夏は暑くてジメジメして、冬は寒くて乾燥するんですね
車で考えると、外は寒いのに車内は暖房で暖かいという温度差によって、水蒸気が水滴に変わるんです
水蒸気から水滴に変わった後、寒い空間と温かい空間を隔てているガラスに水滴がついて結露になります
だから、換気をして「車外」と「車内」の温度差を低くすることで、結露の対策となるんです
【換気の必要性3】一酸化炭素中毒を防ぐため
車中泊での換気の必要性3つ目は、一酸化炭素中毒を防ぐためです
この「一酸化炭素中毒」になると、数時間レベルで死に至るからです
車中泊での死亡事故の多くの原因が、一酸化炭素中毒なのです
どうして一酸化炭素中毒になるのかというと、「大雪」が原因です
車中泊に慣れていない方が、ウィンタースポーツをするために泊りがけで雪山に行き、車中泊をします
ポータブル電源を持っていなかったら、夜通しエンジンをかけて暖をとるしかありません
エンジンをかけたまま雪が高く積もると、マフラー(排気口)が雪で埋まってしまいます
すると、排気ガスが車外に排出できずに車内に流れ込み、一酸化炭素中毒になってしまうのです
だから、換気が必要なのです
ここまで換気の必要性について解説してきました
ここからは、どのようなものを使って換気を行うかを見ていきましょう
【おすすめグッズ1】網戸
おすすめグッズ1つ目は、網戸です
なぜなら、既製品を使うと電気も使わず、ドアに被せるだけで簡単に使えるからです
直接換気を行うグッズではありませんが、あるのとないのでは大きく異なります
晴れた日では、窓を1/3程度開けて網戸をつけておけば、虫も入ってこないし換気もできます
ただし、天候が悪い日や、冬、風が吹かない日の場合は厳しいのが残念です…
網戸について知りたい方は↓
【おすすめグッズ2】サーキュレーター
おすすめグッズ2つ目は、サーキュレーターです
サーキュレーターと網戸を組み合わせることによって、換気の能力がグッと上がるからです
なぜ「扇風機」ではなく、「サーキュレーター」なのかというと、扇風機は人に当てることを前提として作られているので、ふんわりと優しい風当たりです
一方で、サーキュレーターは空気の循環を目的としてつくられているので、風量があり広範囲の空気を循環させることができるからです
網戸をするだけでは、なかなか心地いい風が抜けません
しかし、サーキュレーターをつけることによって車内の空気が循環され、換気がされやすくなります
車内の空気を強力に車外にも出すことができるので、生活臭や結露の軽減にもつながります
サーキュレーターは換気する役目だけではなく、暑い時や洗濯物を乾かす時にも重宝します
だから、サーキュレーターがおすすめです
サーキュレーターを買う場合は、特におすすめするのが「首振り機能つき」です
首振り機能付きになると少し金額が高くなりますが高くなる分の価値は十分にあります
なぜなら、首振りの機能がないと同じ場所しか風が届かないので、車内全体の循環が難しいからです
僕はケチって首振り機能が無いものを買って失敗しました
すると、一方向しか風が出ないので車内全体の循環は乏しく感じました
なのであなたがサーキュレーターを買う時は、ぜひ首振り機能付きを買った方が損をしないかも…
サーキュレーターについて知りたい方は↓
【おすすめグッズ3】USBファン
おすすめグッズ3つ目は、USBファン(PC用冷却ファン)です
USBファンだと「換気扇」の役目にもなるし、小型のモバイルバッテリーで使うことができるからです
USBファンを両側に取り付けることによって、換気のキーポイントとなる「吸気」と「排気」ができるので、換気としても十分に役目を果たしてくれます
小型のモバイルバッテリーで使えると、モバイルバッテリーをドアにかけることができて、配線がすっきりするし、片付けも楽です
消費電力が小さいUSBファンと車内の照明用のライト程度であれば、小型のモバイルバッテリーで使うことができるのでおすすめです
【おすすめグッズ4】ポータブル電源
おすすめグッズ4つ目は、ポータブル電源です
ポータブル電源は直接換気をするグッズではありませんが、ポータブル電源があると暖をとる手段も増えるからです
大雪で一酸化炭素中毒になる原因として、雪が排気口を塞いでしまったからと説明しました
もし、大雪の中でポータブル電源があった場合、電気毛布が使えるようになるのでエンジンをかけなくとも暖がとれるようになり、死を防げたかもしれません
なので、ポータブル電源がおすすめです
・500w以下のポータブル電源については→500W以下のポータブル電源33商品を比較して分かったランキング【TOP5】
・1000w以上のポータブル電源については→1000W以上のポータブル電源22商品を比較したランキング【TOP5】
まとめ
たかが換気、されど換気
換気を甘く見てはいけないということが、分かっていただけたでしょうか
本気で遊びを楽しむなら危険なことを知り、適切な対策をとることで安心して遊ぶことができます
1人でも多くの人が悲しい思いをしないで済むように換気はちゃんとして、大雪の時はエンジンを止めて過ごすようにしましょう